
赤ちゃんは予定日を3週間過ぎても、誕生しなかった。
医師は帝王切開を決断する。
そして、取り出された赤ちゃんの心臓は動いていなかった。
母親は麻酔で意識無し。
医師は父親に「残念ですが…」と
胎児の死を告げる。
しかし、父親はこの小さな命をあきらめようとはしなかった。
父親は泣きながら、必死にマッサージをした。
すでに決めていたその子の名を叫びながら。
そして、奇跡は起こった。
なんと、赤ちゃんは徐々に血の気が戻ってきて蘇生した。
アメリカで生まれ育ったあの奇跡の赤ちゃんは、
やがて両親の影響で音楽に目覚める。
10才でファミリーユニットとしてデビュー。
14才でソロデビュー。
その才能は祖国、日本へと渡り、15才で日本デビュー。
奇跡の命は次々と伝説をつくった。
デビュー曲、「Automatic」はいきなりミリオンセールスを記録。
16才でファーストアルバム「First Love」を発売。
国内外で1000万枚近い売上で日本アルバム歴代チャート1位に輝く。
以後10年にわたり、奇跡の少女は歌姫として
音楽業界で神話をつくり続け、
アメリカや全英でもメジャーデビューを果たし、
世界の歌姫になる。
日本の歴代ミリオンセールスアルバムランキングで
1位、4位、8位に彼女の作品が入っている。
そのため日本で最もアルバムを売ったアーティスト
としてギネスブックに紹介されている。
彼女の名は宇多田ヒカル。
そして27才、彼女は突如、活動を休止する。
最後となる彼女の公演は、全国64の映画館70スクリーンで
計1万7000人が生中継を見守った。
Ustreamでは全世界に生配信され、
全世界最高、国内過去最多となる
延べ92万5000件のアクセス数を記録した。
Twitterにおける彼女のフォロワー数は
100万を越える。
「 わたし、極限まで集中できることが
一番の能力だと思っていて、」
曲作りでも歌っているときでも、
極限の集中状態まで昇りつめていくと、
すごく居心地よくて懐かしい
気持ちいい場所まで突き抜けるんです。」
突き抜けよう。
極限まで集中させて。
命は奇跡。
人生は奇跡の連続。
あなたの命をあきらめるな。
あなたの夢をあきらめるな。
あなたの人生には奇跡が毎日積み重なっている。
あなたの命を一生懸命、守ってくれた人たちのために。
あなたの命を生んでくれた人のために。
一度奇跡を起こすと、連続して奇跡は起きていくものなんですね。
人生は素晴らしい。